「自動車保険の見直しにベストなタイミングや時期はありますか?」というご質問を頂きました。
保険料節約の観点から考えると、現在契約している自動車保険が一番安いことを確認するためにも1年に1回満期を迎える前に複数社の自動車保険を比較した方がいいと思いますが、毎年は大変と思われる方も多いでしょう。
そこで今回は、特に複数社の自動車保険料を比較し、見直しをした方がいいと思われるタイミングや時期をまとめてみましたので、ご紹介します。
自動車保険の見直しや節約をお考えの場合、参考にして頂ければと思います。
1.自動車保険の保険料改定があったタイミング
ここ数年、大手の損保会社は毎年のように自動車保険の改定を行ってきました。現在契約している保険会社が契約時には一番保険料が安かったとしても、改定によって契約の条件によっては保険料が一番安い保険会社が他社に変わっている可能性があります。
保険料の改定があった場合には、各社の保険料を比較すると、現在契約している会社に比べて、他社の自動車保険の方が保険料が安くなっている場合もあります。
保険料の改定タイミングでは、複数社の保険料を比較してみるといいでしょう。
2.年齢条件が変わったタイミング
年齢条件の設定区分は、保険会社によって異なる場合があります。
例えば、年齢条件が適用される方の中で一番若い方が34歳から35歳になった場合、保険会社によっては、「35歳以上補償」を設定でき、保険料が安くなる可能性もあります。
現在契約している保険会社の年齢条件が「26歳以上補償」や「30歳以上補償」までしかない場合には、「35歳以上補償」まで年齢条件の区分がある保険会社の保険料と比較してみてもいいでしょう。
尚、年齢条件が適用される方の範囲は以下の通りです。年齢条件の設定を誤ると、補償が受けられなかったり、ムダに保険料を支払うことになる可能性がりますので、年齢条件が適用される方の範囲を理解することは重要です。
- 記名被保険者(主に車を使用する方)
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者又は配偶者の同居の親族
- 上記いずれかの方の業務に従事中の使用人
※イーデザイン損保(平成23年4月1日以降始期日契約の場合)、アクサダイレクト(平成28年3月1日以降始期日契約の場合)、ソニー損保等は、上記④の方については、年齢条件は適用されません。つまり、契約の車を運転される下記の方の中で一番若い方に合わせて年齢条件を設定します。
①記名被保険者(主に車を使用する方)
②記名被保険者の配偶者
③記名被保険者又は配偶者の同居の親族
年齢条件の設定時の注意すべき点については、下記記事で解説していますので、ご参照ください。
『年齢条件を設定るす際に押さえておくべき4つのポイント』
『自動車保険の年齢条件とは?割引率や変更タイミングの注意点まとめ』
3.使用目的が変わったタイミング
車の使用目的には、以下の3区分があります。
- 「日常・レジャー使用」
- 「通勤・通学使用」
- 「業務使用」
保険料は以下のように「日常・レジャー使用」が一番安く、「業務使用」が一番高くなります。
「日常・レジャー使用」<「通勤・通学使用」<「業務使用」
使用目的によって保険料が安い会社が異なる可能性がありますので、通勤や通学に車を使用していたが、使用しなくなり、「日常・レジャー使用」になった場合や、逆に「日常・レジャー使用」から通勤や通学に車を使用するようになった場合には、使用目的が変わるので、複数社で保険料を比較をしてみるといいでしょう。
特に子供の通学や夫(妻)の通勤の送り迎えに車を使用する場合は、使用目的の判定が保険会社によって異なる場合があります。
子供や配偶者の通勤・通学の送り迎えを「日常・レジャー使用」としている会社と「通勤・通学使用」としている会社があります。
「通勤・通学使用」に比べると「日常・レジャー使用」の方が保険料が安くなるので、どの保険会社がどのような判定基準を採用しているのかを確認されるのがいいでしょう。
『通勤・通学の送り迎えは自動車保険の使用目的を「通勤・通学使用」にするべき?』
4.免許証の色が変わったタイミング
記名被保険者(主に車を使用する方)の免許証の色が変わった場合にも複数社の保険料比較をするといいでしょう。
例えば、ブルー免許からゴールド免許になった場合、次回の更新時にゴールド免許割引の適用が可能になります。
このゴールド免許割引は、下記の通り、保険会社によって割引率が異なる場合があります。
損保ジャパン日本興亜:12%割引
三井住友海上:10%割引
ソニー損保:10%割引
ブルー免許からゴールド免許になった場合には、どの保険会社の保険料が一番安くなるかをご確認頂ければと思います。
5.子供が運転するようになったタイミング
同居の子供が免許を取得し、車を運転するようになった場合、年齢条件を子供の年齢に合わせる必要があります。通常、同居する若い子供に年齢条件を合わせると、保険料が大幅に上がります。
しかし、子供の年齢条件に子供特約がある保険会社であれば、保険料の上昇幅が抑えられる可能性があります。
『子供の年齢条件に特約がある保険会社』
子供が運転するようになるのであれば、子供特約がある保険会社と保険料を比較する必要があるでしょう。
子供の年齢条件に特約がある主な保険会社と設定できる年齢条件は以下の通りです。
■セゾン自動車火災保険
年齢の設定は1歳刻み
尚、全労済のマイカー共済には子供特約があり、下記子供専用の年齢条件が設定できます。
・26歳以上
・21歳以上補償
・年齢を問わず補償
6.年間走行距離の増減があったタイミング
運転するスタイルが変わり、年間走行距離が増えたり減ったりする場合も複数社で保険料を比較した方がいいでしょう。
年間の走行距離によって保険料が異なる保険会社と異ならない保険会社があり、更に、設定できる走行距離の区分も異なります。
例えば、ソニー損保の走行距離区分は7区分で、アクサダイレクトの走行距離区分は3区分です。また、東京海上日動のように年間走行距離が保険料に全く反映されない保険会社もあります。
『年間走行距離が短いと自動車保険は安くなる?』
・ソニー損保の年間走行距離区分(7区分)
3,000km以下
5,000km以下
7,000km以下
9,000km以下
11,000km以下
16,000km以下
無制限
・アクサダイレクトの年間走行距離区分(3区分)
5,000km未満
5,000km以上10,000km未満
10,000km以上
まとめ
上記のようなタイミングで複数社の自動車保険を比較し直して、保険料と補償内容が納得できるベストな保険会社を選ばれるといいと思います。
また、保険料の安さばかりに目を向けるのではなく、現在の補償内容がご自身やご家族にマッチしているのかも一緒にご確認頂ければと思います。
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最終更新日:2018年10月13日
No.250