自動車保険の割引の1つに新車割引がありますが、どの車種でも適用されるわけではないことをご存知でしょうか?
自動車保険の新車割引についてご紹介します。保険会社によって異なる場合がある新車割引の適用条件を知り、自動車保険の保険料節約につなげて頂ければと思います。
1.新車割引とは?
契約の自動車が自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)で、補償開始日(保険期間の始期)の属する月が、契約自動車の初度登録年月(車検証に記載)の翌月から起算して25ヶ月以内の場合に新車割引が適用されます。当該割引は契約者が保険会社や代理店に適用を申し出なくても、契約車両の初度登録年月を告知すれば自動的に適用になる割引です。
新車購入時に自動車保険に加入すると仮定すると、3年間は新車割引の対象となります。
新車割引は下記の補償に適用されます。
・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
・人身傷害保険
・搭乗者傷害保険
・車両保険 等
割引率は、各補償項目や用途車種によって異なる場合があります。また、割引率が適用されない補償項目や特約もあります。
例えば、東京海上日動の新車割引の割引率は下表の通りです。
用途車種 | 対人賠償 | 対物賠償 | 人身傷害 | 車両保険 |
---|---|---|---|---|
普通・小型 | 10%割引 | 6%割引 | ||
軽四輪 | 3%割引 | 2%割引 | 17%割引 | 1%割引 |
また、損保ジャパン日本興亜は、2017年(平成29年)1月に自動車保険を改定し、新車割引の割引率が下表の通りになっています。
【自家用普通乗用車および自家用小型乗用車】
期間 | 割引率 | ||||
---|---|---|---|---|---|
対人賠償 責任保険 |
対物賠償 責任保険 |
人身傷害保険搭乗者 傷害特約 |
車両保険 | ||
6(s)等級 | 左記以外 | ||||
25ヶ月以内 | 10% | 21% | 11% | ||
26~49ヶ月 | - | 11% |
【自家用軽四輪乗用車】
期間 | 割引率 | ||||
---|---|---|---|---|---|
対人賠償 責任保険 |
対物賠償 責任保険 |
人身傷害保険搭乗者 傷害特約 |
車両保険 | ||
6(s)等級 | 左記以外 | ||||
25ヶ月以内 | 5% | 3% | 25% | 10% | 2% |
26~49ヶ月 | - | 2% |
上記の通り、損保ジャパン日本興亜は、初度登録年月(または初度検査年月)から経過月数が26~49ヶ月の場合でも車両保険には、「新車割引」が適用されます。
東京海上日動も2018年1月に自動車保険を改定し、初度登録年月(または初度検査年月)から経過月数が26~49ヶ月の場合でも車両保険については「新車割引」が適用されるようになりました。
尚、アクサダイレクトのように新車割引がない会社もあります。
2.割引対象用途車種
新車割引の対象用途車種は保険会社によって異なる場合があります。割引対象用途車種が『自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車』の3車種である保険会社と『自家用普通乗用車、自家用小型乗用車』の2車種である保険会社があります。
例えば、損保ジャパン日本興亜の「THEクルマの保険」は新車割引対象の用途車種が自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車の3車種です。
以前までは軽自動車は新車割引対象外でしたが、多くの会社で割引対象となっています。但し、今でも一部の保険会社で軽自動車が新車割引対象外になっています。
3.各社の割引対象用途車種
損保各社の新車割引対象車種は下記の通りです。
①新車割引の対象車種が『自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車』である主な保険会社
●東京海上日動
●三井住友海上
●損保ジャパン日本興亜
●あいおいニッセイ同和
●三井ダイレクト損保
●セゾン自動車火災保険 等
②新車割引の対象車種が『自家用普通乗用車、自家用小型乗用車』である主な保険会社
●イーデザイン損保
●ソニー損保
●チューリッヒ
●SBI損保 等
ダイレクト系損害保険会社の多くが軽自動車が新車割引の対象外です。
4.バイクは新車割引対象外
「バイクには新車割引が無いのか?」というご質問をよく頂きますが、バイク(二輪車)及び原付(原動機付自転車)は残念ながら新車割引対象外です。
自家用8車種のうちでも自家用小型貨物車等の用途車種も新車割引の対象外になります。
まとめ
新車割引を目当てに車を買うことはないと思いますが、どの車種が新車割引の対象かを知っておくことで、車選びの参考にして頂ければと思います。
軽自動車を新車で購入する予定のある方は軽自動車が新車割引の対象である保険会社で自動車保険を契約した方が保険料が安くなる可能性があります。
ただし、新車割引ばかりに注目するのではなく、新車割引も含めた全体の保険料で複数社を比較することが重要です。複数社の保険料を比較するのであれば、無料一括見積もりサービスが便利です。
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最終更新日:2017年10月10日
No.48