WHO(世界保健機関)によって「COVID-19」と命名された新型肺炎(コロナウイルス)の感染が広がっています。中国の武漢から始まった新型肺炎ですが、日本でも感染者が発見されるなど、世界的に大きな脅威となっています。
1月24日金曜日からスタートした中国の旧正月「春節休み」にはのべ30億人が移動するとされ、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が懸念されています。
今回は、新型肺炎についてと、新型肺炎になった場合の保険の補償(保障)について解説したいと思います。
新型肺炎(コロナウイルス)とは?
新型肺炎ウイルスに感染して発症すると37.5度以上の発熱やせき、息苦しさや、呼吸困難といった呼吸器の症状が出るようです。
重症化すると、肺炎を引き起こしたり、腎臓の機能が低下したりして、死亡することもあります。
WHOによると、これまでに感染した人のうち、重症となったのは4分の1で、ほとんどの人の症状は比較的軽いそうです。
また、これまでに死亡した人のほとんどには、高血圧や糖尿病、それに心臓や血管の病気といった、免疫を低下させるような持病があったということです。
致死率は3%から4%程度と考えられています。
新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は?
2020年3月2日現在の死亡者数:2912人
2020年3月2日現在の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から42人増え、中国本土の死者は2912人となりました。
中国での感染者の数は新たに202人増え、合わせて8万26人となり、8万人を超えました。
2020年2月25日時点の死亡者数:2663人
2020年2月25日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から71人増え、中国本土の死者は2663人となりました。
中国での感染者の数は、新たに508人増えて合わせて7万7658人となりました。
2020年2月21日時点在の死亡者数:2233人
2020年2月21日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から115人増え、中国本土の死者は2233人となりました。
湖北省内で新たに増えた感染者は411人となり、2日続けて1000人を下回りました。
2020年2月20日時点の死亡者数:2118人
2020年2月20日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から114人増え、中国本土の死者は2118人となりました。
中国での感染者は394人増の7万4576人となりました。
2020年2月19日時点の死亡者数:2004人
2020年2月19日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から136人増え、中国本土の死者は2004人となりました。
中国での感染者は1749人増の7万4185人となりました。
2020年2月18日時点の死亡者数:1868人
2020年2月18日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から98人増え、中国本土の死者は1770人となりました。
中国での感染者は1886人増の7万2436人となりました。
2020年2月17日時点の死亡者数:1770人
2020年2月17日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から105人増え、中国本土の死者は1770人となりました。
中国での感染者は2048人増の7万548人となり、7万人を超えました。
2020年2月15日時点の死亡者数:1523人
2020年2月15日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から143人増え、中国本土の死者は1523人となりました。
中国湖北省の感染者は2641人増の6万6492人となりました。
2020年2月13日時点の死亡者数:1358人
2020年2月13日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から242人増え、中国本土の死者は1358人となりました。
中国湖北省の感染者は1万4840人増の4万8206人に急増しました。
2020年2月12日時点の死亡者数:1113人
2020年2月12日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日から93人増え、1113人となりました。
中国本土での患者数は前日から新たに2015人増えて、合わせて4万4653人となりました。
2020年2月10日時点の死亡者数:908人
2020年2月10日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は前日より97人増え、908人となりました。
中国本土での患者数は前日から3062人増え、4万171人になり、4万人を超えました。
2020年2月7日時点の死亡者数:636人
2020年2月7日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は73人増え、636人となりました。
中国本土での患者数は新たに3143人増え3万1161人になり、3万人を超えました。
2020年2月5日時点の死亡者数:490人
2020年2月3日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は65人増え、490人となりました。
中国本土での患者数は新たに3887人増えて2万4324人になりました。
2020年2月4日時点の死亡者数:425人
2020年2月3日時点までの新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は64人増え、425人となり、400人を超えました。
中国本土での患者数は新たに2345人増えて2万438人になりました。
2020年2月3日時点の死亡者数:361人
2020年2月3日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は57人増え、361人となりました。2003年に流行した新型肺炎「SARS」の中国国内での死者数を上回りました。
中国本土での患者数は新たに2829人増えて1万7205人になりました。
2020年2月2日時点の死亡者数:304人
2020年2月2日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は45人増え、304人となりました。中国本土での患者数は新たに2590人増えて1万4380人になりました。
2020年2月1日時点までの死亡者数:259人
2020年2月1日時点までの新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は46人増え、259人となりました。中国本土での患者数は新たに2102人増えて11791人になりました
患者の数は1万人を大幅に超えました。
2020年1月31日までの死亡者数:213人
2020年1月31日までの新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は43人増え、213人でした。中国本土での患者数は新たに1982人増えて、9692人になりました。
2003年に流行した新型肺炎「SARS」の世界全体の患者の数8,096人を上回りました。
2020年1月30日時点での死者数:170人
2020年1月30日時点での新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は170人でした。中国本土での患者数は7711人になりました。
2020年1月29日時点での死亡者数:132人
2020年1月29日時点での新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は132人でした。また、中国本土での患者数も5000人を超え、5974人でした。
2020年1月28日時点での死者数:106人
2020年1月28日時点の新型肺炎(コロナウイルス)による死者数は106人でした。
2020年1月28日朝の時点では、死者数は82人でした。
2020年1月27日時点での死者数:80人
2020年1月27日時点での死者は80人でした。
2020年1月26日時点での死者数:56人
下記の通り、2020年1月26日時点での死者数は56人でした。
中国では、新型肺炎(コロナウイルス)の感染が拡大していて、感染が最も深刻な湖北省・武漢の当局は感染拡大を防ぐためとして、市の中心部では許可された車以外、通行を禁止することが明らかにされました。
日本での新型肺炎(コロナウイルス)の感染例は?
2020年2月1日時点の感染例:17人
2020年1月31日に厚生労働省は、千葉県在住の外国籍の20代女性が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。
2020年1月28日に感染が確認された奈良県の60代男性が運転するバスにガイドとして同乗していました。
厚生労働省は女性がバスの60代男性運転手から感染し、国内で新型コロナウイルスの3次感染が起きた可能性があるとみて調べています。
2020年1月31日までの感染例:14人
2020年1月30日に三重県と京都府で新型肺炎の感染者が確認されました。
三重県は、中国・武漢市に滞在歴のある50代男性です。京都府は、20代中国人留学生の女性で、武漢に渡航歴があるということです。
2020年1月29日までの感染例
2020年1月29日に大阪府は、大阪市在住のバスガイドの女性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
女性は外国籍ですが、最近の中国・武漢市への渡航歴はありません。
2020年1月28日に感染が確認された奈良県の60代男性が運転するバスにガイドとして同乗し、武漢からのツアー客らと行動をともにしていました。
2020年1月28日までの感染例:7人
2020年1月28日に厚生労働省が、新型コロナウイルスの感染者を新たに3人確認したと公表しました。うち1人は、中国武漢市への渡航歴はなく、人から人への感染とのことです。
日本国内での感染例は現在のところ、7人です。
感染が確認されたうちの1人は、バスの運転手で奈良県の60代男性とのことです。中国・武漢の滞在歴はありませんが、武漢からのツアー客を乗せていたとのことです。
また、もう1人は中国・武漢市から北海道を訪れた中国人女性です。女性は札幌市内の医療機関に入院しているということです。
2020年1月27日までの感染例:4人
下記の通り、27日までの感染例は4人でした。
日本国内ではこれまでに、武漢から帰国した神奈川県に住む30代の中国人男性が今月15日に新型コロナウイルスに感染していることが確認されたほか、24日は観光で東京を訪れた武漢に住む40代の中国人男性も感染が明らかになっています。
3例目は、1月25日に中国武漢から旅行で東京に来ていた30代の中国人女性で、新型肺炎(コロナウイルス)に感染していることが判明しました。
なお、中国本土以外で確認された感染者の数は、タイと香港でそれぞれ5人、オーストラリアで4人、シンガポール、台湾、マレーシア、フランス、日本でそれぞれ3人、韓国、アメリカ、マカオ、ベトナムでそれぞれ2人、ネパールで1人となっていて、13の国と地域で合わせて38人に上ります。
日本を含め感染者のほとんどは、武漢からの観光客や仕事などで武漢を訪問していた人たちだということです。
新型肺炎(コロナウイルス)は人から人へ感染する?
新型肺炎(コロナウイルス)は、中国湖北省武漢の海鮮卸売市場から広がったとされています。この市場で販売されていたヘビから感染したという説が現在では有力となっていますが、「人から人への感染」はあるのでしょうか?
WHO(世界保健機関)は、ベトナムでヒトからヒトへの感染が起きたとみられると発表しました。
これまでは、中国以外では人から人への感染は確認されていませんでした。
具体的には、せきやくしゃみなどで飛び散る飛まつや直接的な接触などで、人から人へ感染する可能性がありますので、注意が必要です。
ただし、電車で感染者と乗り合わせた場合などの短時間の接触では感染リスクは低いとみられています。感染者と同じ空間で長時間にわたり会話するなど、濃密な接触がない限り感染の可能性は低いようです。
なお、新型肺炎(コロナウイルス)は潜伏期間が長いことも特徴で、約2週間と言われています。
潜伏期間が約2週間と長いことや、無症状の感染者がいることなどから、自覚のないまま多くの人に感染を広げてしまう可能性があります。
世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言
世界保健機関(WHO)は2020年1月30日、新型コロナウイルスによる肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しました。
WHOは、貿易や人の移動を制限することは勧告しないとしたうえで、医療態勢がぜい弱な国を支援すること、ワクチンや治療法、それに診断方法の開発の促進、風評や誤った情報が拡散することへの対策、データの共有などを行うべきだとしています。
日本でも新型肺炎を「指定感染症」に
世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言を受け、安倍晋三首相は31日午前の衆院予算委員会で、2月7日施行予定だった新型肺炎を感染症法の「指定感染症」にする政令を「1日から施行する」と、前倒しを表明しました。
政令の施行により、2月1日から感染者の入国を拒否できるようになります。
新型肺炎(コロナウイルス)の感染力は強い?パンデミックが起こる可能性は?
人から人への感染が確認された新型肺炎(コロナウイルス)の感染力の強さは気になるところです。実際、新型肺炎(コロナウイルス)の感染力は強いのでしょうか?
新型肺炎(コロナウイルス)の感染力は強くなさそうです。
中国ではウイルスが人から人へ次々に広がっている様子が明らかになってきた。ただし国立国際医療研究センターの忽那賢志医長は「感染しているのは、家族や医療者など患者に密に接する人。人から人へ感染する力は限定的だろう」と話す。日本のほかタイや韓国、欧米でも患者の入国・帰国が続いているが、感染が広がる前に把握して治療できており、中国の外で流行する可能性は高くないとみる。
(出典:時事ドットコムニュース)
「感染力はSARSに近くなってきている」。新型コロナウイルスの実態が分かるにつれ、海外の感染症に詳しい東京医科大の濱田篤郎教授はこう分析した。SARSの感染力は、1人の患者から2~3人に感染する程度だった。
(出典:毎日新聞)
これまでの患者の発生状況などから、新型コロナウイルスの基本再生産数は1.4-2.5と暫定的に見積もられています。
1人の感染者からだいたい2,3人に感染するということになります。
(出典:ヤフーニュース)
感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、非常に多くの感染者や患者が発生する「パンデミック(感染爆発)」という言葉を出して恐怖をあおるような人もいるようですが、現状のところ、パンデミック(感染爆発)が起こる可能性は低く、必要以上に感染の広がりを恐れる必要はないようです。
なお、世界保健機関(WHO)は、これまで新型肺炎(コロナウイルス)について、世界的に見た危険度を「中程度」としてきました。
しかし、26日付の日報で「中程度」としていた表記は誤りで、正しくは「高い」だと修正しました。世界保健機関(WHO)は、事務的なミスで判断の変更を意味するものではないとしています。
新型肺炎(コロナウイルス)に特効薬はある?予防法は?
これまで、新型肺炎(コロナウイルス)に対するワクチンや特効薬はありませんでした。新型肺炎を発症した場合には、症状に応じた対症療法でした。
しかし、2020年2月2日にタイ保健省が、新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者にインフルエンザ治療薬と抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせて投与したところ、症状が急速に改善したと発表しました。
10日間にわたって症状が悪化し続けていた中国人女性(71)に投与したところ、熱が下がり、食欲が回復。48時間以内にコロナウイルスが消えたとのことです。
なお、2020年2月11日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスへのワクチン開発に18か月を要するとの見通しを示しました。
新型肺炎(コロナウイルス)の予防法とは?
新型肺炎(コロナウイルス)に感染しないための対策法(予防法)はあるのでしょうか?
対策法(予防法)は下記の通りです。
- 手洗い
- うがい
- マスク
- 体調管理
通常のカゼやインフルエンザ対策と同様の方法となります。
マスクの感染予防効果については、下記記事をご参照ください。
https://www.fp-ins-info.com/coronavirus/
中国の新型肺炎(コロナウイルス)への対応
中国では感染が広がっており、武漢の病院では、下の動画のような混乱も起きているようです。
武漢では、新型肺炎患者に特化した1,000床の新病院建設が進められています。建設期間は10日間で来月3日から稼働するということです。
驚くべきスピードで新病院の建設が進められています。
上記の建設が進んでいた、新型コロナウイルスによる肺炎の患者を専門的に受け入れる中国・湖北省武漢市の「火神山医院」が2020年2月2日、ほぼ完成しました。
病床数は約1千で、3日に開院し、患者を受け入れるようです。
今年(2020年)の春節は1月24日(金)から1月30日(木)までで、30億人が移動するとされていますが、中国では、既に24日から国内の団体旅行業務は停止されています。
また、27日から海外行きの団体旅行及び、旅行会社が航空券とホテルだけを手配する個人旅行も当面停止します。
新型肺炎が世界に広がることを防ぐため、事実上、中国からの海外旅行を禁止することになります。
ただし、旅行会社が関与しない個人旅行については規制の対象外となるようです。
海外で新型肺炎(コロナウイルス)に感染したら海外旅行保険で補償される?
さて、もし海外旅行中に新型肺炎(コロナウイルス)に感染したら海外旅行保険で補償されるのでしょうか?
仮に海外で新型肺炎(コロナウイルス)に感染し治療を受けると、高額な医療費を請求される可能性があります。
海外旅行保険には、「治療・救援者費用」という補償があり、海外での疾病やケガによる治療費用が補償されます。
また、海外で入院した際に家族が現地に駆けつける渡航費用や、日本や第3国までの医療搬送費用も補償されます。
例えば、海外旅行中に新型コロナウイルスに感染し、入院した場合、治療費や入院費用だけでなく、家族が日本から海外の病院に駆けつける際の渡航費用についても海外旅行保険の「治療・救援者費用」で補償されます。
なお、下記の通り、日本帰国後に新型肺炎(コロナウイルス)を発症した場合でも海外旅行保険の補償対象となるケースがあるので、詳細は加入している保険会社にお問い合わせください。
AIG損害保険は取引先旅行会社宛に海外旅行保険での新型肺炎の取り扱いについて説明する書面を送付。これによると、保険の責任期間が終了してから72時間以内に医師による治療が始まった場合は治療救援費用と疾病治療費用の補償対象となるものの、72時間を超えてから始まると対象外となる。このため、今回の新型肺炎は潜伏期間が平均7日間とされていることから、体調の変化を感じた際には早めに受診するよう勧めている。
なお、今後「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の第6条で規定されている第1類感染症から第4類感染症として認定されると、責任期間終了後30日以内の治療開始まで対象が拡大するという。
(出典:トラベルビジョン)
海外旅行保険の補償内容などについては、下記記事をご参照ください。
なお、クレジットカードに海外旅行保険が自動付帯されている場合がありますが、「治療・救援者費用」の補償額が十分でない場合があります。
下記記事にある通り、海外で治療を受けたり、入院したりすると、数千万円の治療費を請求される場合がありますので、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険だけでは補償が足りないケースも考えられます。
日本国内で新型肺炎(コロナウイルス)感染したら健康保険は使える?
現在のところ、日本での新型肺炎(コロナウイルス)への感染例は3人ですが、仮に日本で感染が広がった場合、健康保険(公的医療保険)を使って治療することは可能なのでしょうか?
日本国内で新型肺炎(コロナウイルス)に感染した場合、健康保険(公的医療保険)を使って治療が受けられます。
つまり、治療費の窓口負担は、1割~3割ということになります。
仮に重症化して、治療費が高額になる場合には、高額療養費制度の対象となり、治療費が一定額を超えた自己負担額が返ってきます。
高額療養費制度については、下記記事をご参照ください。
日本国内で新型肺炎(コロナウイルス)感染したら医療保険で保障される?
日本国内で新型肺炎(コロナウイルス)感染し、入院した場合には、医療保険で補償されます。入院給付金の対象となり、1日1万円などの定額の給付金が受け取れます。
なお、入院せずに通院のみで治療した場合には、医療保険では保障されません。
医療保険の入院給付金いついては、下記記事で詳細に解説していますので、ご参照ください。