免許証の種類には、「グリーン免許」「ブルー免許」「ゴールド免許」の3種類があり、記名被保険者(主に車を使用する方)の免許証の色によって自動車保険の保険料が異なることをご紹介しました。
『グリーン免許は自動車保険の保険料が高い?』
保険会社によって、免許証の種類3区分(グリーン・ブルー・ゴールド)に合わせて保険料も3区分にしている会社と、ゴールド免許とそれ以外の色の2区分にしている会社があります。
さて、バイク保険も自動車保険と同様に記名被保険者(主にバイクを使用する方)の免許証の色によって保険料が異なるのでしょうか?
1.運転免許証の種類
まずは、免許証の種類(色)について簡単にご説明します。
運転免許証は表面「有効期間の部分(帯)」の色によって3種類に分類されています。「グリーン(緑色)」、「ブルー(青色)」、「ゴールド(金色)」の3種類があり、その意味と有効期間は下記の通りです。
■グリーン(緑色)
初めて運転免許証を受ける新規取得者。
有効期間:3年
■ブルー(青色)
継続して免許証を受けている期間が5年以上、かつ3点以下の軽微な違反が1回のみの一般運転者又は、違反が複数回ある違反運転者、継続して免許証を受けている期間が5年未満で、かつ違反や事故の有無が違反運転者講習の区分に該当しない初回更新者。
有効期間:3年若しくは5年
■ゴールド(金色)
継続して免許証を受けている期間が5年以上、かつ違反や怪我のある事故を起こしていない優良運転者。
有効期間:5年(年齢によって4年や3年の場合あり)
2.バイク保険にもゴールド免許割引がある?
バイク保険にも始期日時点の記名被保険者の免許の色がゴールドの場合に保険料が割引になるゴールド免許割引があります。しかし、次項以降で解説しますが、保険会社によっては、ゴールド免許割引がない場合があります。
3.免許証の色によってバイク保険料が変わらない会社
通販型(ダイレクト型)のバイク保険もリスク細分型になっており、記名被保険者(主にバイクを使用する方)の免許証の色によって保険料が異なる会社が多くなっていますが、大手損保会社等のバイク保険は記名被保険者の免許証の色によって保険料が異ならない商品があります。
『バイク保険もリスク細分型保険に乗り換えると安くなる!?』
記名被保険者の免許証の色によってバイク保険の保険料に差が出ない主な保険会社は下記の通りです。
- 東京海上日動
- 損保ジャパン日本興亜
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和
- 三井ダイレクト損保
4.免許証の色でバイク保険料が2区分の保険会社
記名被保険者(主にバイクを使用する方)の免許証がゴールド免許の場合はゴールド免許割引があり、ブルー免許とグリーン免許については、保険料に違いがない、保険料が2区分の保険会社は、調べた限りではありませんでした。
自動車保険では、保険料区分が2区分の保険会社が多いのですが、今回調べた限りではバイク保険の場合、記名被保険者の免許証の色による保険料区分がないか保険料区分が「グリーン免許」「ブルー免許」「ゴールド免許」の3区分かのどちらかになりました。
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5.免許証の色でバイク保険料が3区分の保険会社
記名被保険者(主にバイクを運転される方)の免許証の色による保険料区分が、グリーン免許、ブルー免許、ゴールド免許の3区分である主な保険会社は下記の通りです。
- アクサダイレクト
- チューリッヒ
自動車保険と同じように免許証取得直後の「グリーン免許」が最も保険料が高く、「ブルー免許」「ゴールド免許」の順で保険料が安くなっていきます。免許の色による保険料の関係は以下の通りです。
「ゴールド免許」 < 「ブルー免許」 < 「グリーン免許」
6.免許証の色によるバイク保険料試算例
さて、グリーン免許、ブルー免許、ゴールド免許でどの程度の保険料差が発生するのかアクサダイレクトの「保険料スピード診断」で試算してみました。
【試算例】
車種:二輪(250cc超)
使用目的:日常・レジャー
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害:3,000万円
等級:14等級
事故有係数適用期間:0年
年齢条件:30歳以上
記名被保険者年齢:30歳
居住都道府県:東京都
年間走行距離:5,000km未満
■免許証色:グリーン(緑色)
年間保険料:33,260円
■免許証色:ブルー(青色)
年間保険料:27,740円
■免許証色:ゴールド(金色)
年間保険料:21,780円
アクサダイレクトの場合、グリーン免許からブルー免許、ゴールド免許へと約6,000円ずつ安くなっていきます。一番安いゴールド免許と一番高いグリーン免許では年間約12,000円の差が発生します。
7.保険期間の途中で免許証の色が変わった場合は?
バイク保険の保険期間の途中に記名被保険者(主にバイクを使用する方)が免許証の更新をし、免許証の色が変わった場合でも保険料は変更されません。
例えば、保険期間の途中に免許証の色がブルーからゴールドになってもゴールド免許割引は適用されません。逆に、免許証の色がゴールドからブルーになってもゴールド免許割引はなくなりません。
ゴールド免許割引が適用される詳細な条件については、下記記事をご参照ください。
『免許がゴールドからブルーになる場合の2つの対処法』
まとめ
上記の通り、リスク細分型のバイク保険の場合、免許証の色がゴールドだと保険料が安くなります。よって、免許証の色がゴールドや年間走行距離が短いなどのように保険料が安くなる要素が多い方は、通販型のバイク保険を選択するといいでしょう。
逆に免許証の色がグリーンや年間走行距離が長いなどのように、リスク細分型のバイク保険では保険料が高くなる方については、大手損保会社のバイク保険を選択した方が保険料が安くなるケースがあります。
リスク細分型の自動車保険に加入すると保険料が安くなる方、逆に高くなる方の違いについては、下記記事で解説していますので、ご参照ください。
『リスク細分型自動車保険とは?|乗り換える(切り替える)と必ず安くなる?』
また、記名被保険者(主にバイクを使用する方)の免許証の色によるバイク保険の保険料区分について複数社比較しましたが、自動車保険の保険料をリスクで細分化している、ソニー損保、イーデザイン損保、セゾン自動車火災保険等のように通販型(ダイレクト型)の保険会社の中にはバイク保険の取り扱いが無い保険会社もあります。
記名被保険者の免許証の色によってどの保険会社が一番安いかということは、複数社の保険料を比較してみないとわかりません。複数の保険会社の保険料を比較するのであれば、一括見積もりサービスを利用する方法が一番手間がかかりません。
無料のバイク保険一括見積もりサービスは下記ページからご利用できます。
『バイク保険一括見積もり比較(無料)』
最終更新日:2019年1月10日
No.248