自動車保険をダイレクト型や代理店型など、どの保険会社で契約するか選ぶ際にどようなポイントを重視していいるでしょうか。
自動車保険の選び方には、色々なポイントがあると思いますが、今回はどの保険会社で自動車保険を契約するか選択する際のコツやポイントをいくつかご紹介します。
今回の記事では、下記ポイントについて解説しますので、自動車保険選びの際に参考にして頂ければと思います。
・事故対応の顧客満足度で自動車保険を比較する
・契約者の声で自動車保険を比較する
・ロードサービスの内容で自動車保険を比較する
・「ダイレクト(通販)型」と「代理店型」自動車保険の選び方
1.事故対応の顧客満足度で比較し、自動車保険を選ぶ
保険会社を選ぶ際に事故対応の良さは非常に重要なポイントになると思います。
各保険会社の事故対応満足度を調査しているのが下記調査です。
「2017年日本自動車保険事故対応満足度調査」
同調査は、自動車保険(任意保険)に加入している顧客のうち、過去2年以内に保険会社の事故対応を経験したことのある5,189名に対して実施し、契約していた保険会社に事故連絡(保険金請求)をした際の保険会社の対応について、満足度を調べたものです。
総合満足度を構成するファクター(要因)は、「保険金支払」「事故受付体制」「事故対応担当者」「調査/認定結果」「修理サービス」「代車/レンタカーサービス」の6項目です。
同調査において、チューリッヒ保険会社が総合満足度スコア701ポイントで1位になったほか、「事故対応担当者」「調査/認定結果」の2つのファクターでトップの評価でした。
ちなみにチューリッヒ保険会社を含む他社の満足度調査の結果は下記の通りです。
保険会社 | ポイント(満点1,000) |
---|---|
チューリッヒ | 701 |
東京海上日動 | 697 |
ソニー損保 | 684 |
損保ジャパン日本興亜 | 683 |
イーデザイン損保 | 675 |
業界平均 | 670 |
三井住友海上 | 666 |
セゾン自動車火災 | 666 |
富士火災 | 657 |
アクサダイレクト | 653 |
三井ダイレクト | 644 |
あいおいニッセイ同和損保 | 642 |
SBI損保 | 624 |
J.D. パワーでは、下記のような調査も実施しています。
2017年日本自動車保険新規加入満足度調査
2017年日本自動車保険契約者満足度調査
新規加入満足度調査、契約者満足度調査ともに代理店系では朝日火災海上保険が1位、ダイレクト系ではセゾン自動車火災保険が1位となっています。
上記ような調査結果も保険会社選びの参考の1つにして頂ければと思います。上記のような調査は、価格.comやオリコンも実施しています。
2.契約者の声を確認し、自動車保険を選ぶ
契約者の生の声(口コミ)も保険会社選択の重要なポイントになるでしょう。保険会社の中には、契約者の声(意見・感想・要望・苦情等)を自社サイトに掲載している会社があります。
例えば、ソニー損保のサイトには平成30年10月14日現在96,042件の契約者の声が掲載されています。満足の声だけではなく、不満の声(苦情)も掲載されていますので、他の契約者がどのよう点に満足し、どような点に不満を持っているかを確認することが可能です。
ソニー損保の下記ページを読んでみましたが、かなり辛辣な内容の批判(不満)も修正することなく、そのまま掲載されているようです。ソニー損保で契約を考えている場合には参考になると思いますので、ご確認ください。
『ソニー損保契約者の声』
ちなみに、ソニー損保の契約者の声は、地域(都道府県)、事故、ロードサービス、満足度(とても満足・満足・普通・不満)で検索可能になっています。
下記保険会社のサイトにも契約者の声が掲載されています。下記保険会社の中では、セゾン自動車火災が掲載数も多く、保険会社選択の参考になると思います。
特に既契約者がどのような点に不満を感じているかは参考になると思います。但し、不満の声を確認していると、身勝手な不満を言っている人も正直います。掲載されている不満がその人の特有な不満なのか、自分にも発生する可能性がある不満なのかを見極める必要があるでしょう。
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3.ロードサービスの内容で比較し、自動車保険を選ぶ
今や自動車保険に無料のロードサービスは当たり前となってきましたが、保険会社各社はそのロードサービスの内容に特色を持たせ、差別化しています。そのため、ロードサービスの内容は保険会社ごとに異なります。
保険会社ごとに内容に差が出る主なサービス項目は下記の通りです。
・レッカー搬送距離
最も差が出やすいサービスがレッカー搬送の距離です。
保険会社指定の工場への搬送は無料で距離無制限が当たり前で、契約者の指定する工場への搬送でも100km以上無料という会社がある一方、35km以内が無料という会社もあります。
・ガス欠時の燃料補給
ガス欠の場合の燃料補給(ガソリン、軽油)については、各社利用回数に制限があります。また、燃料代(最大10リットル)が無料の会社と、契約1年目は燃料代が実費の会社もあります。
・宿泊・移動費用
車が使用できなくなった場合の宿泊費用やトラブル現場から目的地や自宅への交通費(電車・バス・飛行機・タクシー・船舶)については、保険会社によって大きな差があります。
損保ジャパン日本興亜や東京海上日動などの大手損保会社は無料のサービスではなく、有料の特約(オプション)をセットする必要があります。
一方、ソニー損保やアクサダイレクトなどのダイレクト損保は、無料で宿泊・移動費用が付いています。
・修理後搬送
故障した車の修理後の搬送サービスにも差があります。損保ジャパン日本興亜、東京海上日動などの大手損保会社は有料の特約(オプション)をセットする必要があります。
一方、ソニー損保やアクサダイレクトなどのダイレクト損保は、無料で修理後の搬送が付いています。
自動車保険のロードサービスについては、下記記事でも解説していますので、ご参照ください。
『自動車保険の無料ロードサービス比較|保険会社ごとに内容が異なる?』
ロードサービスは頻繁に利用することはないと思いまので、ロードサービスの内容だけで自動車保険を選ぶことはないと思いますが、自動車保険選びの1つの参考材料としていただければと思います。
4.「ダイレクト(通販)型」と「代理店型」のどちらの自動車保険を選ぶべきか?
自動車保険を検討する際に代理店型やダイレクト(通販)型などの言葉が出てきますが、実際にはどのような違いがあるのかよく理解していない方が多いのではないでしょうか。
代理店型の自動車保険とダイレクト(通販)型の自動車保険の違いと、どちらを選ぶべきかは下記の通りです。
・「ダイレクト(通販)型」と「代理店型」自動車保険の違いとは?
ダイレクト型の自動車保険とは、通販型自動車保険ともよばれ、電話やインターネットを利用し、契約者が保険会社と直接契約するタイプの自動車保険です。
代理店型の自動車保険と違い、代理店を介さず、契約者と保険会社が直接契約するため、その分コストを圧縮でき、保険料が安くなります。
一方、代理店型の自動車保険とは、契約者と保険会社の間に代理店が存在する方式です。代理店は自動車保険契約の締結権を持っています。
経験や知識が豊富で親切な代理店の担当者と出会えれば、契約の時はもちろん、事故時も親身になって契約者のために頑張ってくれます。
・ダイレクト(通販)型の自動車保険を選ぶべき人
ある程度、自動車保険の知識があり、自分で自動車保険の補償内容を設計できる方はダイレクト(通販)型自動車保険を選ぶといいでしょう。
代理店の担当者に相談する必要もない程度の知識があるのであれば、代理店分の経費を支払うのはムダです。ご自身で最適なプランを設計し、合理的な保険料の自動車保険を選ぶべきです。
・代理店型の自動車保険を選ぶべき人
自動車保険の知識がなく、どのようなプランを選んだらいいか不安という方は、代理店型の自動車保険を選ぶといいでしょう。代理店型の自動車保険はダイレクト型に比べて保険料が高いとしても、下手に節約して肝心な時に補償されないということでは本末転倒です。
また、事故時にも代理店の担当者が相談相手になってくれます。代理店型の場合、ダイレクト型とは違い、保険会社と契約者の間に入って事故の処理を手伝ってもらうことも可能です。
保険会社の担当者と話すのは苦手、気心の知れた代理店担当者に相談したいという方にとっては最高です。
「ダイレクト(通販)型」と「代理店型」自動車保険の違いと選び方について下記記事で詳細に解説していますので、ご参照ください。
『自動車保険は「ダイレクト(通販)型」と「代理店型」、どちらを選ぶべき?』
5.保険料の比較
やはり、自動車保険を契約する際に大きなポイントとなるのは、保険料の安さだと思います。しかし、複数社の見積もりを個別に依頼するのは非常に面倒です。下記ページからであれば、複数社の無料一括見積もり依頼が可能です。
『自動車保険見直し(無料一括見積もりサービス)』
保険料も重要なポイントですが、上記のような満足度等も参考にして、ご自分の納得のいく保険会社を選択して頂ければと思います。
まとめ
どの保険会社の自動車保険を契約するか選ぶ際のポイントは人によって違うと思いますが、例えば、無料一括見積もりサービスで保険料が一番安い保険会社を探し、その保険会社の事故対応や契約者の声、ロードサービス内容などを確認するという方法も1つの保険会社選択の手法です。
最終更新日:2018年10月14日
No.205