同居の若いお子さんが免許を取り、車を運転するようになると、年齢条件を子供に合わせる必要があります。年齢条件を子供に合わせると自動車保険の保険料が急激に上がり、頭を痛めている方も多いのではないでしょうか。
『自動車保険の年齢条件設定方法とは?確認すべきべき4つのポイント』
自動車を同居の若いお子さんが利用する場合、東京海上日動の『ちょいのり保険』を利用すれば保険料を大きく節約できる可能性があります。『ちょいのり保険』をどのように利用すれば保険料節約につながるのでしょうか?
今回は、若いお子さんが車を運転する場合の自動車保険節約術をご紹介します。
1.ちょいのりとは?
『ちょいのり保険』とは、以前の記事『1日単位で契約できる自動車保険』でもご紹介しましたが、東京海上日動の商品で、親や友人から 車を借りて運転する際の事故を補償する自動車保険です。
1日単位で契約でき、「車両補償なしプラン」の場合、保険料は1日500円です。「車両補償あり(スタンダード)」の場合は1日1,500円、「車両補償あり(プレミアム)」の場合は1日1,800円です。
申込み手続きは携帯電話(スマホ)で全て完結します。
2.補償内容
「ちょいのり保険」の補償内容は下記の通りです。
●対人賠償責任保険
●対物賠償責任保険
●搭乗者傷害特約(一時金払)
●自損事故傷害特約
●借用自動車の復旧費用補償特約(車両補償)
●ロードアシスト
●事故現場アシスト
●弁護士費用特約
相手への賠償については、対人・対物賠償責任保険とも無制限で問題ありませんが、車に搭乗している方の傷害保険については、人身傷害保険ではなく、搭乗者傷害特約なので、保険金の支払方法は定額払いで、人身傷害保険のように実際にかかった治療費や休業損害等が補償されるわけではないので、注意が必要です。
また、車両補償についても「車両補償あり(スタンダード)」の場合、免責金額(自己負担額)が15万円、「車両補償あり(プレミアム)」の場合は免責金額(自己負担額)が10万円あり、盗難・駐停車中に生じた損害(あて逃げ・落書き等)は補償対象にならない点に注意が必要です。
3.「ちょいのり保険」を利用した節約例
ここで具体的に自動車保険の年齢条件を若い子供に合わせる場合と、『ちょいのり保険』を利用した場合の損得を確認したいと思います。
同居の若いお子さんが親の自動車を乗る場合、どのくらいの頻度で利用するかで、『ちょいのり保険』利用の損得が変わります。
仮に40代の契約者で19歳の子供がいる設定で東京海上日動の自動車保険トータルアシトと『ちょいのり保険』保険を比較してみたいと思います。
契約者:45歳
子供:19歳(同居)
試算条件(平成27年6月時点)
自動車:エルグランド(型式NE51)
等級:14等級
事故有係数適用期間:0年
使用目的:日常・レジャー使用
免許色:ブルー
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
車両保険(一般車両):300万円 免責0万円
人身傷害保険:3,000万円
記名被保険者年齢:40~49歳
①年齢条件を子供に合わせた場合
年齢条件:年齢を問わず
年間保険料:287,810円
②親の年齢条件で契約した場合
年齢条件:35歳以上
年間保険料:122,780円
③親の年齢条件及び運転者限定で契約した場合
年齢条件:35歳以上
運転者の範囲:本人・夫婦限定
年間保険料:112,880円
上記の例で考えると①と②の差は165,030円、①と③では174,930円となっています。
仮に19歳の子供が車を利用する回数が年間116回以内であれば、自動車保険を上記例の③で契約し、『ちょいのり保険(車両補償ありプラン(スタンダード))』を利用した方がお得になります。
また、自動車保険を上記②で契約した場合でも110回以内であれば、『ちょいのり保険(車両補償ありプラン(スタンダード))』を利用した方がお得になります。
子供の自動車利用頻度が週に2回程度であれば『ちょいのり保険』を利用した方がお得になる計算になります。但し、『ちょいのり保険(車両補償ありプラン(スタンダード))』の車両補償には、免責(自己負担)が15万円あることにご注意下さい。
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4.割引制度あり
更に『ちょいのり保険』には利用頻度によって割引制度があります。
「ちょいのり保険」の利用者が新たに東京海上日動の自動車保険または超保険の自動車に関する補償を契約する場合、ちょいのり保険に保険事故がないときは、利用日数(保険責任期間)に応じて、「1日自動車保険無事故割引」が適用されます。
ちょいのり保険の
利用日数(保険責任期間)
|
無事故割引率 | |
---|---|---|
6等級(S) | 7等級(S) | |
5~9日 | 8% | 2% |
10~19日 | 15% | 4% |
20日以上 | 20% | 5% |
割引の適用には各種条件がありますので、詳細は保険会社または代理店にご確認ください。
5.ドライバー保険の利用は可能か?
「ちょいのり保険」の代わりに「ドライバー保険」を利用してもいいでのはないかと考える方もいるかもしれませんが、「ドライバー保険」は利用不可です。
ドライバー保険は同居の親族の所有する車は補償対象外となります。よって、若いお子さんが親の車を運転する場合には「ドライバー保険」は活用できません。
ドライバー保険の補償内容等の詳細につきましては、下記記事をご参照ください。
『車を持っていなくても自動車保険に加入できる?』
まとめ
若いお子さんに年齢条件を合わせると自動車保険はどうしても高くなります。お子さんの利用頻度が低い場合は、『ちょいのり保険』の利用をご検討頂き、保険料節約にお役立て頂ければと思います。
最終更新日:2017年10月16日
No.53