『自動車保険を安くする方法|おすすめの保険料節約ポイント14選』で自動車保険料を安くする方法をご紹介しましたしが、今回はバイク保険料を安くする方法について解説したいと思います。
自動車保険と比べてバイク保険は、保険料を節約する手段は少ないですが、簡単な方法もありますので、参考にして頂ければと思います。また、お勧めできない保険料節約方法についてもご紹介します。
今回の記事を読めば、バイク保険料を安くする方法を知ることができ、バイク保険料節約に役立てて頂けます。
1.リスク細分型バイク保険への加入
「リスク細分型」のバイク保険とは、免許の種類(色)や年間走行距離、性別、使用目的など、項目ごとに事故を起こす危険度をより細かく判断し、その危険度に応じて保険料を設定する商品です。
事故の危険度の高いドライバー(ライダー)と低いドライバー(ライダー)で保険料に差が出るリスク細分型の自動車保険やバイク保険が主流になっています。
以前に比べ、保険料算出に影響する項目が増えたことにより、事故の危険度が低いと判断された場合は、保険料が大きく下がる可能性があります。逆に事故を起こす危険度が高いと判断されれば、保険料は高くなります。
大手損保会社のバイク保険は乗用車等の自動車保険と商品が異なり、免許証の色や使用目的等は保険料に反映されません。リスク細分型には程遠い商品です。
一方、通販型(ダイレクト型)のバイク保険の場合はリスク細分型商品が販売されていますので、アクサダイレクトやチューリッヒのバイク保険は下記のような項目のリスク度合で保険料が細分化されています。
【アクサダイレクトのリスク細分化項目】
- 使用目的
- 免許証の色
- 年間走行距離
- 居住地域
- 車種
【チューリッヒのリスク細分化項目】
- 居住地域
- 使用目的
- 年間走行距離
- 免許証の色
条件にもよりますが、大手損保会社でバイク保険に加入している場合は、リスク細分型である通販型(ダイレクト型)のバイク保険に乗り換えると保険料が安くなる可能性があります。
『バイク保険もリスク細分型保険に乗り換えると安くなる!?』
但し、車両保険や盗難保険を考えている場合は、通販型(ダイレクト型)よりも大手損保等の商品を選択した方がいいでしょう。通販型(ダイレクト型)のバイク保険は、車両保険の補償範囲が狭かったり、そもそも車両保険自体を引き受けていない保険会社もあります。
『バイク保険の車両保険は補償範囲に注意が必要』
『バイクの盗難はバイク保険では補償されない!?』
2.ネット経由で契約する(インターネット割引)
ネット経由でバイク保険を契約するとインターネット割引が適用され、保険料が安くなります。インターネット割引とは、自動車保険と同様にバイク保険の見積りや契約手続きをネット上で行うことにより適用される割引です。バイク保険にインターネット割引がある主な保険会社は以下の通りです。
●三井ダイレクト
新規:3,000円割引
継続:3,000円割引
●チューリッヒ保険
新規:最大3000円割引
継続:1,000円割引
●アクサダイレクト
新規:最大10,000円割引
継続:1,000円割引
●AIG損保
新規:保険料の3%(最大1,800円割引)
継続:保険料の3%(最大1,800円割引)
スマホやパソコンを良く使う方にとっては、ネット経由で契約するだけで割引になるので、バイク保険の保険料を節約する一番簡単な方法の1つと言えます。
割引額は、保険会社によって異なります。割引額が最大なのは、アクサダイレクトですが、1万円の割り引きとなるのは保険料が一括払いで90,000円以上の場合です。しかし、保険料が一括払いで20,000円未満でも2,000円の割り引きがあります。
また、インターネット割引は上記のチューリッヒやアクサダイレクトのように新規契約と継続契約で割引額が異なる保険会社があるので、注意が必要です。
3.早期契約する(早期契約割引)
保険始期日より30~45日前に契約申込みを行った場合に適用される「早期申込割引」があります。自動車保険では多くの保険会社に早期申込割引がありますが、バイク保険で同割引の取り扱いがあるのはAIG損保(旧富士火災)のみのようです。
AIG損保の早期申込割引は保険始期日1ヶ月前までに契約手続きが完了すると保険料が3%割引きになります。
4.保険料の支払方法を「年払い」にする
バイク保険の保険料を分割払いにすると、一括払いに比べて5%程度高くなります。よって、保険料支払方法を「月払い」から「年払い」に変更するだけで約5%の節約になります。
また、直接の節約にはなりませんが、保険料を口座振替などから「クレジットカード払い」にして、ポイントを貯めることにより、間接的な節約を行うことが可能です。
保険料の支払方法変更は最も簡単なバイク保険料節約方法の1つです。
5.ノンフリート多数割引
車やバイクを2台以上持っている方限定の方法ですが、複数台の契約を1保険証券にまとめることによって台数に応じた「ノンフリート多数割引」が適用され、保険料が割り引きになります。
契約台数によって下表のような割引があります。
1保険証券の契約台数 | 割引率 |
---|---|
2台 | 3% |
3台以上5台以下 | 4% |
6台以上 | 6% |
※上記の割引率は損保ジャパン日本興亜の場合です。
ノンフリート多数割引が適用される台数が2台以上からの保険会社と3台以上からの保険会社があります。また、適用される割引率も保険会社によって異なる場合があります。詳細につきましては、下記記事をご参照ください。
『自動車を2台以上持っている方は保険料節約のチャンス!』
6.セカンドカー割引(複数所有新規特則)
2台目以降の二輪自動車(バイク)を購入予定の方限定の割引ですが、一定の条件を満たせば、2台目以降の二輪自動車(バイク)が7等級からスタートになるなるセカンドカー(複数所有新規)割引があります。
注意が必要なのが、セカンドカー割引は条件を満たせば強制的に適用される割引ではありません。
よって、代理店の知識が不足している場合や、ご自分でネット契約する場合は、当割引が適用できるのに適用されていない事例が多々あると思います。
自動車保険の事例ですが、どのような条件でこの割引が適用されるかは下記記事に詳しく書いていますので、ご参照ください。
『セカンドカー割引が使える可能性があります!』
セカンドカー割引が適用できるかどうかで注意すべきポイントは、以下の通りです。
・1台目と2台目以降でバイク保険を契約する保険会社が違っていても適用可能
・1台目と2台目以降の車両所有者が異なっていても適用可能な場合あり
通販型(ダイレクト型)のバイク保険には「ノンフリート多数割引」や「セカンドカー割引」はないようです。アクサダイレクト、三井ダイレクト、チューリッヒの3社に確認しましたが、3社とも両割引の取り扱いはしていないとの回答でした。
7.証券不発行割引や継続割引の活用
通販型(ダイレクト型)の自動車保険では証券を発行しない場合に適用される「証券不発行割引」があります。
自動車保険では多くの保険会社に証券不発行割引があるのですが、通販型(ダイレクト型)バイク保険の場合、取り扱いがあるのは、三井ダイレクト損保の「eサービス(証券不発行)割引(500円割引)」のみです。
また、三井ダイレクト損保には「継続割引」があります。三井ダイレクト損保では、契約を継続した回数に応じて下表の割引が適用されます。
継続回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目以降 |
---|---|---|---|
割引率 | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
名称 | はじめて継続割引 | 2回目継続割引 | 長期継続割引 |
この割引は、同社Webサイトからの申し込み・契約かどうかにかかわらず、インターネット契約割引とは別に適用されます。
8.おすすめできないバイク保険料節約方法
保険料を節約するために対物賠償責任保険の補償額(保険金額)を「無制限」から1,000万円等に下げる方がいますが、リスクの割には節約額は小さいので、おすすめできません。
対物の事故でも1億円を超えるような高額賠償事例もありますし、示談交渉サービスが使えない可能性も発生するので、対物賠償責任保険の補償額(保険金額)を「無制限」以外で契約することは、おすすめできません。
『お勧めできない自動車保険を安くする方法(節約法)』
『示談交渉サービスが受けられない4つのパターン』
まとめ
上記の通り、色々なバイク保険料の節約方法がありますが、手っ取り早く保険料を安くするには、やはり無料一括見積もりサービスを利用して、複数社のバイク保険料を比較することです。
下記ページから無料で複数社のバイク保険一括見積もりが可能です。
『バイク保険見直し(無料一括見積もりサービス)』
最終更新日:2019年1月30日
No.220